教室選びで、口コミが重視される理由
学習塾や習い事の教室を選ぶとき、保護者の多くは、自宅や学校から通える範囲の教室をGoogleマップなどで探し、口コミを読んで比べます。料金やコースの内容はホームページで確認できますが、「先生の教え方」「教室の雰囲気」「子どもが楽しく通えるか」といった点は、実際に通っている家庭の声でしかわかりません。
また、教室に通うのは長い期間にわたることが多く、途中で教室を変えるのは子どもにとっても負担になります。そのため、最初の教室選びで口コミをじっくり読む保護者が少なくありません。この記事では、学習塾・習い事の教室が、口コミを集めて集客に活かすための考え方を解説します。
口コミを書くのは誰か
学習塾や習い事の教室では、サービスを受けるのは子ども、教室を選んで料金を払うのは保護者、という形が一般的です。口コミを書くのも、多くの場合は保護者になります。
保護者の口コミで、これから教室を探す家庭の参考になるのは、たとえば次のような内容です。
- 先生の教え方や、子どもへの接し方
- 教室の雰囲気や、通いやすさ
- 家庭への連絡や、面談の丁寧さ
- 子どもが教室に通うのを楽しみにしているか
高校生や大人向けの教室では、生徒本人が口コミを書くこともあります。ただし、中学生以下の子どもに直接口コミをお願いするのは避け、保護者にお願いするようにしましょう。
お願いする時期
教室の場合、飲食店のように「サービスを受けた直後」にお願いするのではなく、ある程度通ってもらった後の、節目の時期にお願いするのが自然です。たとえば、次のような時期です。
- 保護者面談のとき
- 季節の講習や、発表会・大会などの行事が終わった後
- 入会から数か月たち、子どもが教室に慣れてきたころ
注意したいのは、成績が上がった家庭や、合格した家庭だけにお願いしないことです。満足していそうな家庭だけを選んでお願いすることは、Googleのポリシーに反します。すべての家庭に同じようにお願いしましょう。
お願いの方法としては、教室の受付にQRコードを置いたり、家庭への連絡のお便りに一言添えたりする方法があります。声のかけ方の例は、関連コラム「口コミのお願いの仕方」で紹介しています。
返信では、子どもの情報に触れない
口コミへの返信は、教室の姿勢を伝える大切な機会です。ただし、教室の返信では、子どもの個人情報に特に注意が必要です。
返信は誰でも読める場所に公開されます。子どもの名前、学年、学校名、成績、志望校などは、保護者が口コミに書いていたとしても、返信で繰り返したり、詳しく触れたりすることは避けましょう。
たとえば、次のような返信は避けます。
- 「○○くんの数学の成績が上がって、講師一同うれしく思っています」
- 「第一志望の○○高校への合格、おめでとうございます」
代わりに、次のように、個人が特定される情報に触れずに、お礼と教室の姿勢を伝えます。
- 「いつも教室をご利用いただき、ありがとうございます。一人ひとりに合わせた指導を心がけておりますので、そのように感じていただけてうれしく思います。今後ともよろしくお願いいたします。」
返信の基本と例文は、関連コラム「Google口コミへの返信の書き方と例文」で紹介しています。
口コミを書きやすくする工夫
保護者は忙しく、口コミをお願いしても、後回しになって忘れてしまうことがよくあります。短い時間で投稿まで進められるようにしておくと、協力してもらいやすくなります。
店舗向けの口コミ管理サービス「ComiSta(コミスタ)」では、QRコードを読んで選択式の短いアンケートに答えると、回答をもとにした口コミの下書きが表示されます。保護者はその下書きを自分で確認・修正してから投稿します。アンケートの設問を「先生の教え方」「教室の雰囲気」「家庭への連絡」など、子どもの個人情報に触れない内容にしておくと安心です。
教室が口コミで注意したいこと
口コミを集めるときは、次の点に注意しましょう。
- 口コミの投稿と引き換えに、月謝の割引や教材のプレゼントなどを渡さない
- 成績が上がった家庭や合格した家庭だけを選んでお願いしない
- 評価や書く内容を指定しない
- 講師や関係者が、自分の教室の口コミを投稿しない
投稿と引き換えの特典は、Googleのポリシーに反します。教室が見返りを渡して投稿させたり、内容を指示したりすると、景品表示法のステルスマーケティング規制にかかわるおそれもあります。ルールの詳しい考え方は、関連ページ「口コミの法律・ルール解説」でまとめています。
まとめ:保護者の声を、次の家庭の安心につなげる
学習塾・習い事の教室にとって、口コミは、教室を探している家庭に、実際に通っている家庭の声を届けられる大切な情報です。節目の時期に、すべての家庭に同じようにお願いし、返信では子どもの個人情報に触れないよう注意しましょう。
