なぜ不動産会社にとってGoogle口コミが重要なのか
物件探しは、同じ物件を複数の会社が扱っていることも多く、「どの会社に相談するか」をお客様が選ぶ場面があります。そのとき、担当者の対応や説明の誠実さを知る手がかりになるのが、実際に利用した人の口コミです。
物件を探す人の多くは、ポータルサイトで気になる物件を見つけたあと、その物件を扱う不動産会社を比べます。駅前の店舗に直接足を運ぶ前に、「駅名+不動産」と検索してGoogleマップで会社の評判を確かめる人も少なくありません。
不動産会社の口コミで読まれるのは、「希望をよく聞いて物件を提案してもらえた」「よい点だけでなく気になる点も説明してもらえた」「契約後の問い合わせにも対応してもらえた」といった、会社の姿勢が伝わる声です。住まいは大きな買い物や長い契約になるため、こうした声がお客様の安心につながります。
また、Googleマップ上で見つけてもらうための施策であるMEO(えむいーおー、Map Engine Optimization)においても、口コミの数と質は重要なシグナルの一つとされています。口コミを増やす取り組みは、評判づくりであると同時に、地図上で見つけてもらうための土台づくりでもあります。
不動産会社(賃貸・売買仲介)で口コミが増えない3つの理由
不動産会社で口コミが思うように増えない背景には、主に次の3つの理由があります。
お願いする時期がつかみにくい
内見から契約、鍵のお渡しまで期間が長く、どの時点でお願いすればよいかがはっきりしないまま、お願いの機会を逃してしまいがちです。
契約後はお客様と会わなくなる
鍵のお渡しや引き渡しが終わると、お客様と顔を合わせる機会がほとんどなくなり、あとからお願いするのが難しくなります。
返信で触れてよい情報がわかりにくい
物件名や間取り、引っ越しの時期などが書かれた口コミに、どこまで触れて返信すればよいか迷い、返信が止まってしまう会社もあります。
口コミを増やす具体的な方法
口コミを増やすには、手続きの節目にお願いを組み込み、住まいの情報に配慮した返信の仕方を決めておくことが有効です。次の4ステップで整えていきます。
- STEP1
Googleビジネスプロフィールを整備する
会社名・住所・電話番号・営業時間・定休日・店舗の写真を最新かつ正確な状態にします。扱っている物件の種類(賃貸・売買・管理)や、来店予約の方法、駐車場の有無なども載せておくと、初めてのお客様の不安を減らせます。
- STEP2
手続きの節目にお願いする
賃貸の契約が終わり鍵をお渡しするとき、売買の引き渡しが終わったとき、入居後の最初の問い合わせに対応したあとなど、節目の時期にお願いします。すべてのお客様に同じようにお願いし、担当者の名前を書くよう求めたり、担当者ごとに件数の目標を設けたりすることは避けます。
- STEP3
鍵のお渡しの書類にQR動線をつくる
鍵のお渡しや引き渡しのときにお渡しする書類や封筒にQRコードを添え、店舗のカウンターにも置きます。アンケートの設問は「提案のわかりやすさ」「説明の丁寧さ」「手続きのスムーズさ」などにします。
- STEP4
住まいの情報に触れずに返信する
返信では、物件の名前や所在地、間取り、家賃や売買の金額、引っ越しの時期に触れず、お礼と会社の姿勢を伝えます。お客様が口コミに書いていたとしても、返信で繰り返さないようにします。
ComiSta(コミスタ)は、QRコード経由のアンケートからAIが口コミ文章の下書きを生成し、お客様が内容を確認のうえGoogleマップへ投稿できる仕組みを提供する口コミ管理SaaSです。投稿はお客様本人の任意で行われ、文章は本人がアンケートで回答した内容に基づいて生成されます。口コミの内容をもとにAIが返信文の案を作る「返信アシスト」は、プロプランと複数店舗プランでご利用いただけます。
口コミ施策で不動産会社が注意すべきポイント
不動産会社では、仲介手数料の割引や商品券といった販促が行われることがありますが、口コミの投稿と結びつけるとGoogleのポリシーや景品表示法にかかわるおそれがあります。以下は2026年9月時点の一般的な考え方であり、個別の判断は専門家や所管の窓口にご確認ください。
投稿と引き換えに特典を渡さない
Googleは、口コミ投稿の見返りに金銭やサービスを提供することを禁止しています。「口コミを書いてくださった方に仲介手数料を割引」「商品券をプレゼント」といった案内は避けてください。
担当者の名前を書かせたり、件数を競わせたりしない
お客様が自分から担当者の名前を書くことは問題ありませんが、会社から名前を書くようお願いしたり、担当者ごとに口コミの件数の目標を設けたりすることは避けましょう。特定の名前が不自然に多い口コミは、評価の操作と受け取られるおそれがあります。
ステマ規制に配慮する
2023年10月に施行されたステルスマーケティング規制(景品表示法上の不当表示の指定)により、事業者の関与を隠した宣伝は規制の対象となります。社員や関係者がお客様を装って投稿する、口コミの代行業者に投稿を依頼するといった行為は行ってはいけません。
口コミを広告に使うときは内容を確認する
口コミを会社の広告に使う場合は、その内容が事実に基づいているか、誇大な表現になっていないかを確認してください。不動産の広告には業界の表示のルールもあるため、あわせて確認しましょう。
よくある質問
Q.内見のあとに口コミをお願いしてもよいですか?▼
お願いすること自体は禁止されていませんが、契約に至る前の段階では、お客様が書ける内容が限られます。鍵のお渡しや引き渡しなど、手続きが一区切りついた時期に、すべてのお客様に同じようにお願いするほうが、具体的な口コミを書いてもらいやすくなります。
Q.担当者の名前入りの口コミが増えるよう、社内で目標を立ててもよいですか?▼
担当者ごとに口コミの件数の目標を設けると、特定の名前が不自然に多い口コミにつながり、評価の操作と受け取られるおそれがあります。目標を立てる場合は、担当者ごとではなく、すべてのお客様にお願いできたかどうかを確かめる形にしましょう。
Q.口コミに物件名や引っ越しの時期が書かれていたらどうすればよいですか?▼
返信では、物件名や所在地、引っ越しの時期に触れず、お礼と会社の姿勢を伝えるにとどめましょう。お客様から削除や修正の相談があった場合は、口コミを書いた本人が編集・削除できることを案内します。
Q.AIで口コミ文章を作るとGoogleの規約違反になりませんか?▼
ComiStaが生成するのは、お客様自身がアンケートで回答した内容をもとにした文章の下書きです。お客様が内容を確認・編集してから任意で投稿するため、実際の利用体験に基づく口コミとして扱われます。ただし、会社が書く内容を指示したり、投稿の見返りに特典を渡したりしないことが前提です。
